由緒

「貴船まつり」(七月二十七日・二十八日)(国指定重要無形民俗文化財)

貴船まつりの起源は古く、神社の創建当初より、漁船や運送船の大漁や安全を祈って行われていた「船祈祷」が始まりとされます。これは、寛平元年(八八九年)夏、神霊が御船に召されて真鶴岬の突端・笠島に流れ着かれたのを、郷民がお迎えして奉斎した故事に因んで行われました。山上の社殿より、神輿が海上を渡御し町内にお出ましになるという形式は、貴船まつりの特色です。